コラム

私の大相撲ダイジェストVol.3

2017年11月09日

2017年11月10日 私の大相撲ダイジェストVol.3

11月12日(日)から今年最後の九州場所(十一月場所)が福岡国際センターで始まります。
「私の大相撲ダイジェストVol.3」は、「私が見た歴代横綱パート1」です。

1 今場所の展望
久しぶりに4横綱が揃いますと書こうしたら、直前になって鶴龍が腰痛と足首痛で休場するとの報道がありました。残念。
横綱白鳳は左膝を痛めていましたがその回復はどうか。
横綱鶴龍は初場所が進退がかかる場所になります。
横綱稀勢の里は連日大関高安と三番稽古をし、左押っつけも解禁です。
横綱日馬富士は一人横綱から解放されて気が楽です。
復活を期す大関高安は優勝は初場所以降で、先ずは8番でしょう。
大関豪栄道は先場所の雪辱なるか。
関脇に降格した照ノ富士は10番勝って大関へ復帰できるか。
関脇御嶽海と関脇嘉風は横綱大関を何人倒すか。

2 今場所の一押し
今場所の注目は、21歳日の出の勢いの新小結の阿武咲と同じく21歳西筆頭の貴景勝です。
幾つ金星を上げれるか楽しみです。
幕尻の宇良(靭帯の怪我の回復がどの程度か?)、十両降格の石浦は、大丈夫か。
着実に力をつけている幕内2場所目の朝乃山は更に上に行けるか。
幕内9枚目に番付が少し上がった遠藤はどうか。
新入幕で注目は23歳の大奄美(奄美大島出身)です。
膝の怪我で出世が遅れましたが御嶽海、北勝富士、宇良と同級生です。
十両2場所目の矢後は西最下位で踏みとどまりましたが膝の調子次第でしょう。

3 私が見た歴代横綱パート1
① 栃若時代(昭和33年~、私4歳)
東京下町小岩出身の栃錦(春日野部屋)は、足腰が強く人呼んで「マムシ」と言われ、小岩駅構内に銅像があります。
青森津軽出身の初代若乃花(花籠部屋)は、「異能の力士」で「土俵の鬼」と言われました。
当時は物心つくかつかない頃で、まだテレビは普及しておらずラジオ音声にかじりついていた時代で、
それでも臨場感を感じていた時代でした。
後年両者がっぷりの白黒映像は何度も見ています。
栃錦は、10回優勝。初代若乃花は、10回優勝で、二子山親方として、横綱二代目若乃花、
隆の里、大関貴ノ花、若嶋津を育てました。
朝潮(高砂部屋)は、4回優勝の内三月場所優勝3回で「大阪太郎」と言われました。

 

② 柏鵬時代(昭和39年~、私10歳小学校5年生)
ロシア人との混血で美男子の柔の大鵬(二所の関部屋)と山形出身で男性ファンが多かった剛の柏戸(伊勢ノ海部屋)。
同時昇進でした。
巨人大鵬卵焼きと言われ大鵬の人気は女性少年を中心に凄まじいものがあり、優勝32回、45連勝。
片や柏戸の突進は「電車道」と言われ破壊力抜群で玄人筋を唸らせました。優勝5回。
栃ノ海(春日野部屋)は優勝3回、佐田の山(出羽海部屋)は優勝6回。

  

③ 北玉時代(昭和45年~、私高校1年生)
旭川出身の好男子北の富士(九重部屋)と愛知県出身の玉の島改め玉の海(片男波部屋)。同時昇進しました。
北の富士は、優勝10回、九重親方として千代の富士と北勝海と二人の横綱を育て、
定年後はNHK大相撲の解説者としてお馴染みです。
玉の海は、優勝6回、盲腸炎を散らしているうちに腹膜炎を起こし急逝しました。悲しかった記憶があります。
琴桜(佐渡ヶ嶽部屋)は、優勝5回、強烈な押しと喉輪で「猛牛」と言われました。
佐渡ケ嶽親方として、大関琴風、琴欧州を育てました。

  

④ 輪湖時代(昭和49年~、私大学2年生)
輪島は日大相撲部出身、学生出身の最初の横綱(花籠部屋)、優勝14回。
片や北の湖は中学時代に初土俵を踏んで「北の怪童」と呼ばれ20歳で横綱になった青年横綱(三保ヶ関部屋)、
優勝24回。
輪島の「黄金の左」と言われた左下手と後5センチリーチが長かったら無双と言われた北の湖の右上手の攻防は、
正に手に汗を握る大一番でした。
二代目若の花(二子山部屋)は優勝4回。三重ノ海(出羽海海部屋)は優勝3回、
武蔵川親方として、横綱武蔵丸、大関出島、雅山、武双山を育てた。

 

⑤ 千代の富士時代(昭和56年~)
千代の富士(九重部屋)は、度重なる肩脱臼を筋肉の鎧で克服し横綱北の湖を破り26歳で横綱に昇進しました。
「ウルフ」と呼ばれた昭和最後の大横綱。優勝31回、53連勝、国民栄誉賞受賞。
 隆の里(二子山部屋)は、筋肉マッチョマンで、千代の富士の前に立ち塞がり意地を見せました。
千代の富士に勝ち越している唯一の力士です。
優勝4回、30歳で横綱になり「おしん横綱」と言われました。
鳴戸親方として、中学卒の後の横綱稀勢の里と大関高安を育てましたが、弟子が出世する前に急逝しました。

 

4 次回は、「私の見た歴代横綱パート2」をお届けします。

以上