コラム

コラム・ロイヤー鈴木のグルメランチ百選:Vol.37

2012年11月22日

2012年11月22日 コラム・ロイヤー鈴木のグルメランチ百選:Vol.37 加賀

グルメランチ百選Vol.37です。

東京編第5弾は「立ち食いそば:かき揚げそば」です。

都営新宿線の初台駅中央出口を出て本町側に出ます。地上に出るとすぐに目指す立ち食い「うどん そば 加賀」の暖簾が目に入ります。
甲州街道が目の前です。

実は初台駅は私が18年間毎日通学、通勤のため利用した駅なのです。
当時は甲州街道沿いに塀で仕切られた通産省の試験場があったのですが、その跡地に新国立劇場と東京オペラシティが建ち、東口出口もでき、駅周辺はすっかり様変わりしてしまいましたが、「加賀」だけは以前同様、常連客で開店時間以降何時に行っても客がいます。

今は亡きある酒豪の友人が、「立ち食いそば」は、江戸時代から続く世界に冠たる日本のファーストフードである。
起きがけの朝よし、朝飯を食いそびれたブランチよし、当然ランチよし、小腹の空いた3時ないし6時よし、二次会帰りの11時よしと。

さて「加賀」のカウンターに立って目につくのは、ほとんどの客が「かき揚げ」そばないしうどんを注文し食べているのです。
その「かき揚」は、作り置きしているものではなく、注文を受けてからマスターが揚げます。
加えて玉ねぎがたっぷり人参が若干入った厚さ3センチ位の他店では見かけたことがない代物です。
揚げているところ見たら、金属製の型に入れて揚げており、それが大きさと型崩れしていない秘訣のようでした。
さあ能書きこの位にして、この威容を見て下さい。

私は、たまに仙台駅ナカ、古川駅ナカで立ち食いそばを食べますが、いつも生卵を追加して「かき揚げ玉子そば」にします。
しかし、今日は「かき揚げ」の本来の旨さを堪能するため、玉子の追加はしません。
これからは寒くなりますので、あつあつの「かき揚げそば」は結構いけると思います。
代金は440円、入店し注文してから食べ終えて店を出るまで10分、美味い、安い、早い、久々の全て三重丸でした。

蛇足ですが、かき揚げでも店によっては、「ごぼうかき揚げ」もあります。前に「そば定食」第1弾で紹介しました仙台市青葉区役所の裏の「辰ノ井」の「かき揚げそば」はごぼうかき揚げです。
玉ねぎかき揚げの後はごぼうかき揚げもいいですよ。近々行ってみよう。