メールマガジン2025年6月号

2025年09月29日

こんにちは、官澤綜合法律事務所です。

さて、メールマガジン2025年6月号をお届けします。
ぜひご一読ください!

◆目次◆—————————————-
 1、法務コラム
   「クレジットカード利用明細、確認していますか?
     不正利用は身近にあり!」 弁護士 橋本治子
 2、「鳥たちの声に思うこと」  弁護士 官澤里美
 3、7月9日法務セミナー開催のご案内
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■ 【法務コラム】
    「クレジットカード利用明細、確認していますか?
               不正利用は身近にあり!」
                 弁護士 橋本治子
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日常的な買い物、代金どのように支払っていますか?

私は○○ペイ(バーコード決済)が多いです。
スーパーやネット通販ではクレジットカード。

日々の生活に欠かせないクレジットカード。

このクレジットカードの不正利用について
今回は取り上げたいと思います。

【不正利用の状況】
一般社団法人日本クレジット協会の調査によりますと
2024年1年間のクレジットカード不正利用
被害額は過去最多の555.0億円。
かつては、カードの紛失や盗難による不正利用が主流でしたが
最近は

□ フィッシング詐欺
金融機関や大手通販サイトなどを装った
メールやSMSを送りつけて偽サイトに誘導
カード番号や暗証番号などを盗み取る手口

□ スキミング
店舗の決済端末などに不正な装置を取り付け
カード情報を盗み取る手口

□ ECサイトからの情報漏洩
不正アクセスにより、ECサイトに登録された
カード情報が流出、悪用されるケース

□ なりすまし
不正に入手した個人情報をもとにカード名義人になりすまし
カードを不正に利用する手口

といった手口が多くなっています。

2024年の被害額555.0億円のうち

・偽造カード被害額:5.9億円(1.1%)
・番号盗用被害額:513.5億円(92.5%)
・その他:35.6億円(6.4%)

となっていまして「番号盗用」被害がほとんど。

犯罪の手口は日々進化していて
誰しもが被害者になりうる状況と言えます。

【利用明細の確認を】
そこで大事なのが、毎月の利用明細の確認!

昔は紙の請求書送られてきてましたが
いまはウェブやアプリでの確認が原則。

面倒で確認していない?
不正利用されたら気付く?
自分に限ってそんな被害に遭う訳がない?

いやいや、確認いたしましょう!

思いっきり目玉飛び出るほどの多額の不正利用されたら
明細確認しなくても気づくでしょうけれど
ちょっとした額をこっそり使われることあり得ます。

普段ほとんどカードで買い物している人だと
請求額少々増えたくらいでは、今月はちょっと多いなー
と思うくらいで、さほど気にしないかも。

しかし、そこに不正利用が潜んでいるかもしれません。

なお、数年前、私の身内に起きた出来事ですが
行ってもいない東京ディズニーリゾートで
2万円ほどカード不正利用されました。
カードは手元にあって紛失していないし
フィッシング詐欺に遭った覚えもないのですが。
アプリで利用明細を確認していて、すぐに発見しました。

【カード会社の補償条件】
万が一、不正利用の被害に遭った場合
多くの場合、カード会社の補償規定により
被害額が返金・補償されます。

しかし、この補償を受けるためには
諸条件がありまして、その1つが期間制限。

カード会社によって多少異なりますが
カード会社への届出から「60日前の損害を補償する」
という定めをしている会社が多い様子。

もし明細の確認を怠り、不正利用の発見が遅れてしまうと
補償期間を過ぎてしまい被害額は自己負担。

また、不正利用が発覚するのが遅れると
何度も何度も不正利用されてその間に被害が拡大してしまうかも。

あと、利用明細の確認は不正利用だけでなく

・二重請求
店舗側のミスで同じ買い物が二重に請求されている

・サブスクリプションの自動更新
利用しなくなったサービスの料金が
解約忘れにより引き落とされ続けている

こんなことに気付くきっかけにもなります。

まとめますと、クレジットカードを使用したときは
利用控えを保管、毎月の明細と照らし合わせ

  * 利用した覚えのない請求がないか
  * 利用日時、利用店舗、金額に誤りがないか
  * 少額の請求も見逃さない

といった点に注意していただければと思います。

以上
(弁護士 橋本治子)

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■ 「鳥たちの声に思うこと」 弁護士 官澤里美 
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私の暮らす場所には、季節ごとにさまざまな鳥たちが訪れます。中でも印象的なのは、鮮やかな羽をまとったキジのつがい(特にオスが綺麗!)。「ケーン、ケーン」と澄んだ声で鳴くその姿は、まるで自然の中の楽器のようです。地震の前に鳴くという話も耳にしますが、真偽はともかく、彼らの声には何か特別な力があるように感じます。

春になると、ウグイスが「ホーホケキョ」と鳴き始めます。最初はたどたどしい声ですが、日を追うごとに上達していく様子は、まるで練習を重ねる歌手のようです。口笛で真似をすると、応えるように鳴いてくれることもあり、ちょっとした会話をしている気分になります。

冬には白鳥が「コウコウ」と大きな声で鳴きながら群れでやってきます。田んぼで一生懸命に餌を探す姿は健気で、大きく優雅な体で空を舞う姿には思わず見入ってしまいます。

トンビは「ピーヒョロロー」と鳴きながら、空高く円を描いて飛んでいます。その悠々とした飛び方には、つい憧れてしまいます。ツバメは田植えの頃に現れ、民家の軒先に巣を作って子育てに励みます(私の家には巣を作らなくなりましたが)。その飛び方はスピード感があり、まるで空を駆け抜ける矢のようです。

鳥たちの飛ぶ姿を見ていると、「自分も鳥のように飛べたら気持ちいいだろうな」と思うことがあります。でも、実際には風や上昇気流を敏感に察知し、体力を使いながら飛ばなければならず、他の鳥や人間に狙われる危険もあります。鳥のように自由に飛ぶことは、憧れだけでは済まない厳しさもあるのですね。

それでも、鳥たちの姿や声に触れるとなぜか心が癒されます。忙しい毎日ですが、鳥たちの声に耳を澄ませられるゆとりを持てたらと思います。

(弁護士 官澤里美)

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■ 7月9日法務セミナー開催のご案内
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※開催は終了しました。

【セミナー概要】
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 テーマ:知っておきたいフリーランス新法2

昨年12月に「知っておきたいフリーランス新法」として、フリーランス・事業者間取引適正化等法のうち、取引の適正化の項目についてお話しました。
今回は第2弾として、就業環境の整備の項目についてお話します。
昨年11月に施行されてから7か月が経過しましたが、この機会にもう一度、フリーランスに仕事を頼む準備ができているか、フリーランスとして仕事を受ける際に意識すべき点は何か、確認してみましょう。
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 講師:  渡部 真莉奈(弁護士)
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 日時:  2025年7月9日(水) 15:00~16:00 (開場:14:40)       
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■ あとがき
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メールマガジン配信担当 総務課のAです。
当事務所のメールマガジンをお読みくださり誠にありがとうございます。

内容はいかがでしたか?
内容についてのお問い合わせやご感想は当事務所までお気軽にお寄せください。
セミナーでじっくり聞いてみたいテーマやメルマガ法務コラムで取り上げてほしい、ちょっとした法的な疑問などもぜひお知らせください!

じめじめとした日が続き、快晴が恋しい季節になりました。

梅雨と聞くと、何かとネガティブな印象を受けがちですが、
この時期ならではのささやかな楽しみもあります。

それは夏越の祓にいただく和菓子「水無月」です。

6月下旬限定ということに購買意欲を掻き立てられ、
我が家では毎年、何店舗かの水無月の食べ比べをして楽しんでいます。

1年の折り返し地点でもありますので、
水無月を味わいながら、この半年を振り返ってみてはいかがでしょうか。

今月のメルマガは以上です。
次回は7月25日頃配信予定ですのでお楽しみに!

「ここに相談にきて良かったと思ってもらえる事務所」をモットーに、
笑顔で迅速かつ良質なサービスを心がけておりますので、
何かお悩みのことがあればお気軽に御相談戴ければと思います。

以上