メールマガジン 2023年3月号
2024年06月11日
———————————————-
◆◇◆ 官澤綜合法律事務所メールマガジン◆◇◆
———————————————-
2023年3月27日
こんにちは、官澤綜合法律事務所です。
3月で丸山水穂弁護士が退所となりました。
春は出会いと別れの季節と言いますが、何度経験しても別れは寂しいものですね。
さて、メールマガジン2023年3月号をお届けします。
ぜひご一読ください!
◆目次◆————————————–
1、法務コラム 「遺言での遺産取得予定者が遺言者より先に死んだら遺産は?」 官澤里美弁護士
2、「宝塚歌劇を観に行きたい」 渡部真莉奈弁護士
3、4月13日法務セミナー開催のご案内
———————————————-
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 【法務コラム】
「遺言での遺産取得予定者が
遺言者より先に死んだら遺産は?」
官澤里美弁護士
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1 相続での揉めごとを避けるため、遺言を行う人が増えてきています。
私は、以前から遺言の相談や依頼も多く、遺言作成時に遺言者から遺言執行者を頼まれることも多いです。
以前は、頼まれれば遺言で遺言執行者と指定してもらっていたのですが、最近は、私が遺言者より先に死ぬ恐れも考えておかなければならない年齢となってきたため、遺言執行者が必要な場合は当事務所の若手の弁護士を遺言執行者に指定してもらうようにしてきています。
仮に遺言で遺言執行者と指定されていた私が遺言者より先に死んだ場合でも、遺言執行者が必要な場合には家庭裁判所で選任してもらえるので、あまりご迷惑をかけることはありません。
しかし、遺言で遺産を取得する予定者が遺言者より先に死ぬと、相続での揉めごとを避けるために遺言を行ったのに、揉めごとを生じさせることがあるので注意が必要です。
2 遺言者Aは、自分が死んだ際に遺産を取得させたい人(例えばBやC)に「Bに相続させる」や「Cに遺贈する」との遺言を行ないます。
BやCは、ほとんどはAより年下であるため、Aより先に死ぬことはあまりないのですが、Aが長生きした場合や不慮の事故や病気等で、Aより先に死ぬこともたまにあります。
そのように遺言者より先に遺言で遺産を取得予定だったBやCが死亡した場合、その遺産はBやCの相続人が代襲して取得することになりそうにも思えます。
しかし、民法994条では「遺贈は、遺言者の死亡以前に受遺者が死亡したときは、その効力を生じない。」と定められており、「~に遺贈する」との遺言は無効となり、Cの相続人がCに代襲して遺産を取得することはできません。
「~に相続させる」との遺言の場合も、同条文が類推適用され特段の事情がない限り効力を生じないと最高裁は判断しており、Bの相続人が遺産を取得することはできません。
3 せっかくの遺言だったのですが、遺言での遺産取得予定者が遺言者より先に死ぬとその部分について遺言がないのと同じ状態になってしまい、その遺産について相続人全員での遺産分割協議が必要となってしまい、場合によっては相続での揉めごとが生じてしまうことになってしまうのです。
そのようなことを防ぐため、遺言を作成する場合には、遺産を取得させたい人が自分より先に死亡した場合は誰に取得させたいのかまで記載するように注意することが大切なのです。
(弁護士 官澤里美)
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「宝塚歌劇を観に行きたい」 渡部真莉奈弁護士
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回はおすすめマンガをお休みして、別の趣味のお話をしたいと思います。
私は事務所ホームページに観劇、旅行を趣味として記載しておりますところ、以前、「観劇、旅行が趣味ということは観劇のために遠征するタイプだなと思いました。」とのご指摘をいただきました(そのとおりです)。
法科大学院在学中に宝塚歌劇にはまり、チケットが取れれば(※取れない)東京宝塚劇場へ遠征を行っておりましたが、コロナ禍でチケットを取っていた公演が中止になって以降、諸事情もあり、なかなか定期的な観劇ができておりません。
今回は、宝塚歌劇欲が高まっているところで、これまで観た(映像含む)公演で、これから宝塚歌劇を観よう、どんな演目をやってるのかなという方におすすめの公演をご紹介いたします。
なお、エリザベートやベルサイユのばら等超スタンダードは除いております。
1 ポーの一族(2018年、花組)
宝塚歌劇らしい造形美を求める方にはこれを断然おすすめします。
マンガ原作の作品。永遠に年をとらずに生きるバンパネラの一族のお話で、まずめちゃくちゃ美しいです。
トップスターのエドガーをはじめ、キャラクターの再現度が超高いので、ぜひ宝塚歌劇のホームページからポスター画像を見ていただきたいです。
なお、宮城県出身の仙名彩世さんがトップ娘役を務めている作品です。
2 壬生義士伝、Music Revolution!(2019年、雪組)
お芝居「壬生義士伝」は、時代劇好き、泣きたい人向け。
超歌うまトップコンビによる小説原作の作品。
貧困にあえぐ南部藩の下級武士だった吉村貫一郎が、妻子を残して新選組に入り、金のため、妻子のために任務をこなしていくが…というお話。
コメディチックな場面もあるのですが、それでも最後は泣かずにはいられません。
なお、宝塚歌劇は芝居とショーで構成されていることが多いのですが、このお芝居の後のショー「Music Revolution!」がショーで一番好きかもしれません。
ミュージカルで急に歌い出すのが苦手…という方は、ショーから入ってみるとよいかもしれません。
3 めぐり会いは再びシリーズ(2011年、2013年、2022年、星組)
悲恋や争いごとが苦手な方、とりあえず楽しく観たい方向け。
結婚相手選びをする伯爵家の娘が召使いと入れ替わり、同じように召使いと入れ替わった結婚相手候補の1人に惹かれていき、そこから騒動を起こしていくコミカルなシリーズ物。
2011年、2013年は同じトップコンビによる作品、2022年はトップコンビが変わっていますが、前作の登場人物の1人に焦点を当てた作品です。
アドリブもあり、終始楽しく観ることができます。
残念ながら2022年の最新作はまだ観ていないのでブルーレイ買います…。
番外編:運動会
10年に1回、組対抗の運動会があります。
次回は110周年でなんと来年なのです…!!
さすがタカラジェンヌ、運動能力高めです。そしてガチです。
できることなら観に行きたい…。
いかがでしょうか、また観劇記録を更新いたしましたら、ご紹介したいと思います。
以上
(弁護士 渡部真莉奈)
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 4月13日法務セミナー開催のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※開催は終了しました
テーマ: 訴訟リスクに対応する! 労務管理のポイント(労働時間)-令和5年版-
講師: 浅倉 稔雅(弁護士)
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ あとがき
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールマガジン配信担当 総務課のWです。
当事務所のメールマガジンをお読みくださり誠にありがとうございます。
内容はいかがでしたか?
内容についてのお問い合わせやご感想は当事務所までお気軽にお寄せください。
セミナーでじっくり聞いてみたいテーマやメルマガ法務コラムで取り上げてほしい、
ちょっとした法的な疑問などもぜひお知らせください!
最近一気に暖かくなり、梅や木蓮、桜が咲き始めました。
陽気に誘われてお出かけしたくなるのですが、花粉症に悩まされています。
今年は例年の10倍とも言われ、辛い人が多いようです。
私は二重マスク、花粉症用メガネ、目薬に飲み薬、と色々組み合わせて乗り切るつもりですが、プチ断食も効果があると耳にしました。
すでにお試しになった方がいましたらぜひ効果を教えてください。
今月のメルマガは以上です。
次回は4月25日頃配信予定ですのでお楽しみに!
以上